中心が空洞の筒状構造になっていることで筒全体にまんべんなく火が当たるため一般的なケトルより熱せられる面積が広く素早くお湯が沸きます。
お湯を沸かすだけではなく、アクセサリーのクックセットを使えばお湯を沸かしながら同時に調理も可能。
ケリーケトル1台2役で活躍します。
アウトドアケトルとして生まれましたが、身の回りに落ちている小枝などでお湯を沸かせるため災害時など、市販の燃料が手に入らない時にも役立ちます。
ケトル本体は中心が空洞の二重構造になっています。
下部にあるファイヤーベースから火をおこし、
空洞部分に炎を通すことで煙突効果が働き
非常に燃焼効率がよくなる特徴があります。
ケトル本体の内壁全体にまんべんなく火が当たることでお湯が素早く沸く仕組みになっています。
※内側全体を熱せられるため、熱伝導率が高い。
小枝や枯れ葉を用意し、ファイヤーベースに入れます。ケトル本体の注水口に水を入れ、ケトル本体をファイヤーベースに載せます。
ファイヤーベースの通気口から火をつけます。すぐにトルネード状の炎がケトル上部から出てきますので、必要に応じてケトル上部から燃料を足していきます。
お湯が沸騰したら、ピーピーとホイッスルキャップが鳴るのでケトルをファイヤーベースから下ろします。火傷をしないよう、必ず本体に対してハンドルを90度にして両手でハンドルを持ちましょう。
ハンドルとチェーンを持って、お湯を注いでいきます。チェーンを動かしながらお湯を注ぎましょう。
ハンドルを片手で持つと、持ち手がケトルの真上にくることになるので火傷する危険性があります。STEP3のように必ず両手でハンドルを持つようにしてください。
トレッカーキット
(0.6ℓ)
¥14,300
【セット内容】
本体(ファイヤーベースを含む)/クックセット 小(鍋、鍋ブタ[フライパン]、ハンドル、2枚組半円状グリル)/ポットサポート/ホーボーストーブ 小/キャンピングマグ(350mlマグ、リップガード)/付替え用コルクキャップ/日本語説明書/収納袋
スカウト
アルティメット キット(1.2ℓ)
¥18,700
【セット内容】
本体(ファイヤーベースを含む)/クックセット 大(鍋、鍋ブタ[フライパン]、ハンドル、2枚組半円状グリル)/ポットサポート/ホーボーストーブ 大/キャンピングマグセット(350mlマグ×1、500mlマグ×1、リップガード×2)/プレートセット(プレート×2)/付替え用コルクキャップ/日本語説明書、収納袋
ケリーケトルの歴史は1890 年のアイルランド西岸まで遡ります。現在のケリーケトル社の社長パトリック・ケリーと同じ名前でひいお爺さんのパトリック・ケリーはアイルランドのマヨー郡にあるコン湖のほとりで農夫として働く傍ら漁師としてサケやマスを釣っていました。寒い冬の漁でも簡単に温かいものが飲めるようにしたいと湖のほとりにある松ぼっくりや小枝を缶詰の缶に入れて燃やし、お湯を沸かせるように作った道具がケリーケトルの原型です。 その後繰り返し使用できるように銅製のケトルが作られるなど改良が重ねられ、簡単にお湯を沸かす様子が漁師の仲間の間で評判となり、”ケリーさんが作ったケトル”として広まっていきました。
息子のジム・ケリー(現社長の祖父)がさらに改良を進め、小規模ながらアルミ製の1.6リットルタイプを製品化し、コン湖では有名な漁師でもあったジム自身が 漁にでるときは常にケトルを持って行って使用していたところ、荒れた天候の中でも素早くお湯を沸かしてスープを飲む姿が口コミで広まり、西アイルランド一帯では誰もが知るケトルとなりました。
パドレイク・ケリー(現社長の父)がファミリービジネスとして生産設備を近代化し、0.5リットルやアルミのクックセットを開発しました。この頃になるとアイルランドにもヨーロッパ各地から多くの観光客が訪れるようになり、ケリーケトルを見た多くの外国人、特にイギリス人やドイツ人から注文が多数寄せられるようになりました。またコン湖で指折りのアングラーであったパドレイクはアイリッシュ・トラウト・フライフィッシングチームのメンバーとして多くの大会に参加し、有名になっていたのでケリーケトルのビジネスも口コミで急速に拡大して行きました。
4世代目のパトリックとシーマスが2005年から会社を運営し、大規模な投資と国際化を進め、ポットサポート、1.3Lスカウト、1.7Lステンレス、クックセットステンレスなど新しいアイテムを発売しました。販売本数は年間3万本を超え、ヨーロッパ・北米・アフリカなど幅広い地域で販売されています。2010年末よりケリーケトルUSAの立ち上げに伴って増産に対応する為、アルミ製品は中国で委託生産し、スレンレス製品はイギリスで生産するという2拠点体制をスタートいたしました。
※2012年より日本向けに関しては、ステンレス製品も含め全て中国工場生産分を輸入することになりました。
ケリーケトルのデザインは
多少変わりましたが、
すばやく熱を伝えるダブルウォール構造と効率よく燃焼させる煙突構造は100年以上経った今も変わることはありません。
また、 コン湖のほとりは今も自然にあふれ、燃料となる小枝や枯れ草などが多くあり、現在も釣りガイドを営むケリー家の人々と供に釣り客にあたたかいスープやコーヒーを入れ続けています。
釣り人たちも、ケトルの水が沸くスピードに数百年前と同じように魅了され、またさらに口コミで世界中に広まってゆくことでしょう。